制服記

いつまでも不自由を愛さないでね。

なつのようだね

 

ねえ先輩、助けてよ、ってずっと助けを求めてる。

私のだいすきなあのひとは、私のあこがれで拠り所、一つの世界。

 

最近ちょっと泣かないようになったの、それでなんとなく嗜好品に頼ってる。

これを大人になっただとか、対処法を覚えるだとか表現するんだろうか。

確かに、割と恒常でいられていて正解な気はするんだけどさあ。

 

いまだに弱い、だって友達一人のことでこんなに悩んでしまう。

憧れるから、知っているから、同級生って厄介、どうしてもライバルだ。

 

先輩って便利な言葉で、特に大学の先輩ってめちゃくちゃ便利なの。

仕事みたいに怒られたりする必要ないの、対等なのに明らかにこの数年の差は大きい。

これが若いってことだろう、1年の重みが違う。ずっとこうありたいけど。

 

先輩、って言えば諦めたり頼ったり甘えられる。

私のだいすきなあのひとは、自分の世界があってそれはとても強固な世界に見える。

たぶんそんなことはない、なんだかんだひとに影響されて広い世界に影響されて彼の世界。わかっているけど理想を投影したいのだ、彼に。

 

おそろい、それは過去の話になってしまっていると思うからおそろい"だった"たばこの銘柄とか、彼の適当な一言一言、そういうものに救われていて、救われたい。

生き方なんてわからない、自分にとっての正解すらわからないのに彼はわかってるみたいに生きていてだいすき。揺れても彼らしい選択をする、というか彼がした選択はすべて正解に見える。

 

彼は自分のことを理解していて、自分の道を歩いていて、でも他人のこと否定しないで、けど思ったことは言う人だ。たまに聞かせてくれる。

誰にも媚びていなくて、うまく生きてる。

 

ちゃんと自分の人生を生きたいと思えるようになったから、悲しいことがあってもちゃんといつもに戻って頑張りたいと思う。けども戻るときには、道標が必要で、彼がそれ。

 

彼にとってもなんでもない全てが愛しくて思い出すと泣けるくらいにはかっこよくて、全部ずるい。でも絶対彼は気づいていない、知らないけどたぶん気づいてくれていない。

たぶん恋だし、たぶんただの憧れだし、ずっとなんてないだろう。

ただ、いまは強烈に彼が輝いて見えて眩しくて、迷うたびいつもその光に行き着く。

 

知ったら絶対に違うってどこかでわかっている、だから知りたいっていうのはもうちょっとだけ知りたい、であって、全部知りたい、ではない。

だからこれでいいし近づきすぎることもないんだろう。私は理想に恋して憧れて、アホくさいけど、光があまりに強い。眩しくて美しすぎる。

 

あの瞬間が、あのひとことが、あの文章が、あの動作が頭に残って、思い出すと笑顔になってしまうほどで、なのにそんなひとにダサいところや黒歴史を見られてばかりでちょっと自分がいやになるし情けないし恥ずかしいんだけど、それでも許されていて、たぶんどうでもよくて、けれど許されているとかどうでもよくて愛されたい。

なんでもいいからかわいいねって思われたい。その分だけ愛したい。

ずっとずっとあなたのことすきでいたい。