制服記

いつまでも不自由を愛さないでね。

ぐるぐる

 

どうしようもねえな、くらいの諦めで言う「夜は長いぞ」に垣間見える覚悟に不本意にときめいた

 

友達相手でできることが彼にはできない

搾取されるのが怖かった、それより価値を否定されるようで怖かった

裏切られることは悪でない、裏切られて自分を責める必要なんてないよ

裏切られるまで信じられたあなたが、それでもまた強くいようとするあなたこそがいいよ

 

自分が嫌だと思うまでがキャパシティだ、嫌になったら離れればいいよ、嫌になるまで愛そうよ

 

 

べらんだからのぞくはなきんなど

 

変化を恐れて進む私、すっかり澄んだ空気、21時半帰宅の飲み会、高い高い月、オリオン座、見ないストーリー、すきなひとに会えない金曜日。

 

 

「それみんなあなたに言ってたことじゃん」

「いやだってお前らだって俺と同じことしてるだろ」

 

いくら言葉が正しくたってその言葉だけじゃ説得力はもたない。

前に言われた「その言葉自体については考えてもいいんじゃない」という言葉、受け売りで渡したりもしたな、そうじゃないよな。

人間誰一人として同じ状況にいないから、恋人がいるっていったって月2で会うのが普通のひと、週2会わなきゃ寂しくなるひと、2ヶ月会っていないひと。

その言葉を信じられるのは、私にないものをあなたは持ってるからかもしれなくて、私が信じている言葉は、私の周りに支えられているかもしれなくて。

トレードオフ、何かがあれば何かがない、かもしれないし、そういうもんじゃなくて何でももっているように見えるひともいるかもしれないけれど、それでも全てはもてない、競争に巻き込まれている限り。

大学4年次暇なんて大学に行く意味ない勉強しろ、という意見と、今しか遊べないんだから遊んどきなさい、という意見は相反するものじゃなくてただの無い物ねだりな気もする。すきなほうを信じ選んで否定だけはしなければいいんじゃなかったっけ。

無い物ねだり、永遠に上を目指すこと、続ける限り満たないかもしれない。

生活を犠牲にしてまで無給で仕事ができる彼、寝たい時に寝ないとだめでお金あっての仕事を求める私、何かを犠牲にして達成感を得る彼、全ての総和で幸福度を上げる私。ただの選択肢だ。

就活に必死になってる私のとなりで彼はすきなことをして就活で楽しそうに語るんだろうな、就活で効くのは没頭したエピソードなんだって、皮肉。なぜ没頭しなきゃいけないの?マルチタスクできるのも能力でしょ?人間磨くのもひとつでしょ?人間磨いた結果なんてただの捉え方次第で変わってしまうものでしょ?遊びきったことだって才能でしょ、空気を読むのも、気を使うのも、相手を思うのも、自分に絶望するのも、孤独で泣くのも、日々の生活を慈しむのも、だからそういう言語化して人に誇るようなことじゃないすべてだって人間を大きくつくるし成果じゃないの、ねえねえ、評価されたいよ、評価なんてされたくないよ。

彼に勝とうってあがいたって、誰かと同じ土俵で戦おうったって無理なの、同じ土俵に上がろうとしてるのが負けなの。だからね、いいの、尊敬されるとかされないとかじゃなくて、私がしたいことを私らしく私のすきな私でいられるように輝けばいいの、それだけだ、それでいいよ、どうせあとからみんな私のこと褒めるんだ。

 

どうしようもないときはもっとめちゃくちゃになりたくて、彼を望んでしまう、私の憧れのひと、総合的に憧れられるひと、だめなところを含めてすきなひと、いまは連絡を取らないひと。

金曜日だけは偶然会えるかもしれないのに、明日のために帰る私はすこし大人になれてるのかも

彼とお揃いのたばこは残りたったの2本。

飲み会帰りの服はいつもたばこ臭いから吸ってもいいかとか思う

彼がたばこを吸う女の子は嫌いって言うからこの箱で終わりにしようと思っていたのに、そんな彼を思い出したくてまた買ってしまいそう

嘘みたいな、夢みたいな思い出が私を救ってくれたりするの、過去に縋るなんてと前に進んでいた私を過去が動かしてくれたりする、動かしてくれてる?束縛してる?

彼がずっとこの銘柄を選べばいいのにとかまだ思ってる。

 

私ならどんな世界だって見れるよ、いま世界にないものを広げたいなら自分がその世界に入り込み楽しむしかないんだよ。前例はない、だからこそ世界を作れるの。

いいんだ彼に会えなくても、自分で最高の金曜日にできるはず。

 

 

たまがわのうえをとおってにちようび

 

私に似合うといって深紅のリップをくれたあの子も、コーラルピンクのリップをくれたあの子も愛しいな

 

メイクはうまく行ったのに頭痛がしたり

日曜日だっていうのに電車は混んでるし

偶然で会いたい人にはなかなか会えないけど

 

私は私を生きて、そのあいだみんなはみんなで生きて、重ならなくてもそれでもな

 

すこし自分の中でお休み期間だったんだけど、どんどん自分がかっこ悪くなっているのが嫌だからまた更生することにした

私は、言わないでいられる強さとか、うけいれてあげる勝手さとか、否定も希望も伝えられる強かさとか、そういうものとありたいよ

 

こんなに自分のことだけ、将来のことだけ、すきな人のことだけ、必死に考えられるいまが憎かったり、そして愛おしかったり

 

 

さっかー、れぽーと、ひるやすみのぶしつ

 

昼休みのあとの人がまばらに座る中教室

どこに座ってる?と連絡した友達が斜め前に見える席で、話を聞きもしないのに1時間半座ってる

 

勝手に愛したいな~とか。

何の期待もせず、変な探りをせず、それなりに好かれていて、誰しも自分が一番かわいいと理解して、そのうえで勝手に愛したい。愛せたら。

勝手に愛したい、勝手に愛されたい。

私がどんな態度をとっても離れないでくれてどんなに甘えても受け入れつつ懐に入り込まないでくれて嫌なことは嫌と嬉しいことは嬉しいと言ってほしい

そしてそういう人間でいたい、満たされた人間でいたい

 

変わってほしくないなんて思っていたけど自分に不都合だと変わってほしいと思ってしまう勝手さがある限りこれは恋としか呼べない

話せば話すほど、理解すればするほど、努力しなくちゃいけないしつまらない現実を突きつけ合わなきゃいけない

それが怖くてずっと逃げていたような気もする。

理解してくれたと思うほど文句も不満もたまって、でも現状も理解していて、でも自分を押し殺すことができない、する必要がよくわからない

先に与えてもらわないと与えられないなんて悲しい話ね

与えても相手が変わらないことが怖い、搾取されたくない

搾取されたくないのは努力や時間を無駄にするからだろうか、搾取と思っている限りだめなんだろうか

悩むな、考えろって言うは易く行うは難しなのですよ、悩みたい、解決なんてしたくない、そんな努力したくない、それでも笑うために必要ならするけれど出口がどこかわからなくてどこでも泣けそう、嘘だよ泣かないけど。

 

そういえば、少女漫画でよくある「あの子のこと泣かせたら俺がゆるさねーからな」ってやつ、無理だと思うんですよね

だって女の子は男の子の想像の3倍は泣いてるじゃんね

 

 

いっしゅうまわってるずつう

 

気軽な誘いに何も意味はないんだろう、そうであって欲しいと願ったはずだった

 

いつのまにかお酒を飲むと頭痛がするようになった

空きっ腹に入れたビールは思ったよりもダメージになった

帰り道でこんこんと「数学は思考の根源」「0から1をつくるのは数学」と解かれた、おもしろかった

みんなが高い意識を持って話せるのはしあわせなことだ、永続させたいと思う

なぜか胃が気持ち悪くてちょっと足取りが重い

乗り換えの4分間の電話、いつもより素直になれるだなんてお酒にしか頼れないんじゃあな、それでもいまはしあわせよ

水曜日の終電、泥酔したひとは見当たらない終電

音声が二重になるけどどっちも私の世界だし

すきではいても信頼はしない、信頼だけではすきになれない、褒められて軽率に救われる、あーあ、そうだ終電を逃したから一駅前から歩かなきゃいけない

 

やっと救われた気がしたの

 

 

ほりでーげんていとこうようしないいちょう

 

並木道のイチョウはまだ真っ青なのに、スターバックスのレジ横にはホリデー限定アイテムが並ぶ。

もうすぐクリスマスだねって浮かれていったけどそんな気分じゃないらしい。

 

考えて、わかって、できるつもりでいることのくだらなさを知って動けば自分の無力さが手に取るようにわかって情けなくなる。

前に進むためには現実直視、ここができてない、あれがわからない、いままでなにしてたのって責めたくもなるけど意味はない。

いくらできないものがあったって、知らないことがあったって、それは自分の評価をさげることにはならない。

ただ、自分ならできると、私ならたどり着けるとそれだけ忘れなければ全然大丈夫だからね、って自分に言い聞かせるために文にする。

 

大企業にいかなくたって、有名企業に行かなくたって、年収1千万超えなくたって、いい家住まなくたって、コースディナーに頻繁に行けなくたって、気軽にスタバに行けなくたっていいんだよ、すべてはあなたが幸せになれればそれでいいから、ってそんなことも覚えていられずルートを辿る日本の空気、というより大学生、というより私?

酒とか女とかセックスとか煙草とか葉っぱとかインターンとかスーツとかそういうもんでかっこつけないでよ、虚構を隠さないでかっこ悪くてダサいとこ見せてよ。

ぜんぶぜんぶ、アドバイスやら優しい言葉とか知識とか適当な相槌とかやめてただずっと静かに水辺で夜が明けるまで話そう、あなたの番が終わったら私ね。

 

きょねんのわたしとのはんせい

 

秋、11月、この時期の空気の匂いはどこか懐かしい。嫌なことがありそうで、たのしくなりそうで、寂しくて、わくわくする匂いなんだけどこれはどうも形容できない、ただ外にいたくなるのは確か

 

私のすきなあの人にだけは、あの人だけはしてほしくないことがある

いつもだめなところさえ愛しくて、愛せる自信しかなくて、それが逆に私を生かしてくれるんだけど、そんなの全ては幻想だったと夢見ていただけだといやでも気づく瞬間が、ふとまったく考えなかった方角から刺してくるから日常とは生温いものではない

それだけは、ああいう子にだけは、どう私が祈ってるか彼はつゆほども知らず、分かる人にだけは分かる形の気持ち悪さが垣間見える

ただの文字にここまで心動かされてばかみたいだな、気持ち悪い、いやだ、気持ち悪い、嫌い嫌い嫌い、絶対嫌いだからね

 

いやなことは重なるもので、などという言葉は嫌いでしてね、いやはや、それでも重なる時もある。

嫌いになりそうでもやっぱりすきになりたいと願って乗り越えて信頼した相手に裏切られる、自分が悪いから何も言えたあれではないけど秘密だよって言ったのに、私はあの子をすきでいたいと、あいつも嫌いでいたくないと願ったのに

過去は過去においてこようっていくら私が思ったっていつまでも清算されない過去、私が受けた傷や守りたいものなどお構いなしという暗黙のメッセージ。

大人げないと思われたり気を遣われるのはごめんだからにこにこしようとしてみたりなんかするけど、どうせ大人じゃないから許せない、大人だからもう許しちゃいけない気がする

疑心暗鬼な彼を笑ったこともあったね、ある時いきなり私が間違っていたんだと思わされる瞬間に彼こそが正しいのかと自分に問う

許したくたってどれだけすきでも許したら自分が傷つくとか、何が幸せなのかわからない

何があったってすきでいられるなんて嘘、ただの憧れなんて嘘、信じたかったのは本当

勝手にすきでいることも、勝手に嫌いでいることもできないんだもんな

分かられるのも、近づくのも、特別になるのも勇気が必要だ、裏切られても諦めちゃいけない、どう信じたら愛したらいいのかわからないけど諦めたら終わりなのよ